ナイトビジョンの用語集

ナイトビジョンの用語集

イメージ管

肉眼で見える明るさを増幅させる為の装置です。イメージ管の性能がナイトビジョン性能を決めると言っても過言ではありません。
イメージ管の性能は主にFOM値と世代で決まります。(後述)
イメージ管の他に、イメージインテンシファイア、増幅管などと呼ばれています。
 

FOM値(Figure of Merit)

FOM値はイメージ管の性能を表す数値です。基本的には数字が高ければ高いほど高性能であることを表します。
後述する、解像度とSN比によってFOM値が決まります。
ただし、イメージ管の世代(製造方法)によって得意とする光の波長が異なるため、別世代でのFOM値の単純比較はできません。
 

解像度 (lp/mm)

FOM値の構成要因の1つです。​1ミリメートルあたりにどれくらいの縞模様(白黒一組で1lp)を認識できるかを表しています。
​この数値が高いほどより分解能が高く、高解像度であることを表しています。
​​

SN比(信号ノイズ比)

​SN比は目に到達する信号に対してのノイズ量を表します。
この数値が高いほどノイズが少なく、低照度下でも高いコントラストで安定した像を認識することができます。
 

イメージ管の世代

イメージ管は、米陸軍のナイトビジョン研究室によって割り当てられた世代(GEN)番号によって分類されています。
各世代は主に製造プロセスの違いを表していますが、ここでは技術的な話を省略し簡単に数字で違いをお伝えします。
 
第1世代
第2世代
第3世代
増幅率
1000倍
2万倍
5万倍
視認距離
100m
1500m
1,875m
第3世代以降が「軍用」と呼ばれ、一般的には流通しない商品になります。
世代の呼び方は他にも、ECHO、XR5、4G、といった表し方をする場合が、これらはPhotonis Technologies SASの登録商標です。
Photonis Technologiesはフランスにあるイメージ管を始めとしたフォトセンサーテクノロジー開発・製造を行っているメーカーで、宇宙開発や軍事供給を行っています。
 

オートゲート機能

オートゲートは自動で電圧をON/OFFする機能です。
オートゲート機能があることで、高照度下での解像度の低下防止や、中核部品である、イメージ管(イメージインテンシファイア)の長寿命化を図ることができます。
イメージ感によってオートゲート機能が
  • 付いているもの
  • 付いていないもの
  • オプションで付けられるもの
が有るので、詳しくは商品説明欄をご確認ください。
 

ホワイトファスファー(白色蛍光 (White Phosphor))

一般的なイメージ管では緑黒色(グリーンファスファー)で出力しますが、白黒に近い色味で出力するのがホワイトファスファーです。
4G世代以降で、グリーンとホワイトを選択することができますが、ホワイトのほうが高価になります。
Night Vision Goggles GS-7D
グリーンファスファー(引用:GSCI)
Dual-Tube Night Vision Goggles PVS-31C
ホワイトファスファー(引用:GSCI)